8000体の石仏供養@京都・化野念仏寺
2008.08.24 Sun
京都の西のはずれにある化野(あだしの)念仏寺では、およそ8000体という石塔・石仏が、一年のうち二日間、ろうそくの明かりでともされます。千灯供養といって、地元では季節の風物詩として有名です。いったいどのような光景になるのでしょうか? 行って見ることにしました。

千灯供養は、毎年8月23・24日の地蔵盆の夕方、境内にまつられた多くの無縁仏にろうそくをお供えする行事です。平安から鎌倉時代にかけて、化野は、戦乱や疫病で亡くなった人たちの風葬の地だったということです。死者の供養のために、少しずつ石仏がまつられましたが、時代の変化に伴って地中に埋もれていったとされています。これらの石仏は、明治時代中ごろに境内に集められ、現在の姿にまつられました。以後、信者や地元住民の協力で、供養としてろうそくが供えられたことが千灯供養の始まりと言われています。
化野念仏寺に行くには、京都バスに乗らなくてはいけません。これが2路線で一時間に1〜2本と非常に少ないのです。この日は特に参拝客が多く訪れるというのに、行きの臨時便が見かけられませんでした。バスの時刻を調べずに行った自分は、結局、嵯峨嵐山駅から40分以上かけて歩いてしまいました。ちょっと遠いので、バスがなければタクシーがオススメです。

化野念仏寺に近づくと、道の両脇に灯籠が並び、お経が響いてきます。お寺は灯籠とろうそくのあかりで、オレンジ色に光っていて、日没の山の景色に溶け込んでいました。入口には団体ツアー客や地元の参拝客で列ができていましたが、待ち時間がすごく長かったわけではありません。入口で「行事協力維持料」として1000円を支払うと、パンフレットと一本のろうそくを受け取ります。順路にそって歩いて行くと、すぐに石仏の密集したエリアが現れました。

本堂やその周りの壁には、ちょうちんの数々。「無縁仏供養」「延命地蔵大菩薩」などと書かれています。


列に沿って進むと、やがて無縁仏のエリアに。自分ももらったろうそくをつけて、近くに明かりのない石仏のそばの燭台に差し込みました。

無数の石仏が並び、そこにろうそくが並ぶ光景は壮観です。が、これらの石仏が無縁仏であることを考えると、この世に残した念のようなものが伝わってくるような気がしました。
京都市中心部に戻るバスは大混雑で、化野念仏寺から四条河原町まで、1時間近くもかかりました。そのあと、JRが人身事故でダイヤが乱れたことに、ちょっとだけ肌寒さを感じてしまいました。

