徹夜で盆踊り@岐阜・郡上市

2008.08.17 Sun

岐阜県郡上市で、盂蘭盆(うらぼん)の季節に行われる盆踊り「郡上おどり」。夜通しで続けられることで有名です。いったいどうしたら、そんなに長く盆踊りができるのか...見たことのない自分には全く想像がつかず、好奇心たっぷりで行くことにしました。

白鳥おどり1


郡上八幡は、岐阜から電車で2時間半かかります。車だと1時間あまり。利便性が違うので、レンタカーで向かいます。

さて、お盆の季節に郡上市で行われる盆踊りは二つあって、一つは有名な「郡上おどり」、もうひとつは郡上市北部の「白鳥(しろとり)おどり」があることがわかります。13日〜15日はどちらも徹夜で行われていますが、この日は「郡上おどり」のみ。ということで、午後8時から11時までの「白鳥おどり」を先に行くことにしました。

白鳥おどりの起源はよくわかっていませんが、1732年には行われていたという記録が残っているそうです。その特徴は、キリコ灯篭といわれる灯篭の下で踊ること。白鳥おどりの会場、白鳥神社に向かう途中で発見しました。お盆に吊るされるもので、仏教に深いつながりがあり、神仏習合の時代に長滝白鳥神社の拝殿に吊るされていたことがきっかけだということです。四方の角は魔除けを意味し、先祖の霊や精霊を迎えて、一緒に踊りましょう、という盆踊り本来の目的が現されています。

切り子灯籠


午後8時10分頃、会場に着くと、ちょうど始まったばかりで、櫓のまわりを取り囲むように、踊りの列が移動してきました。櫓には唄を唄う「音頭取り」と笛や三味線や太鼓の「囃子かた」がのっています。列の先頭は、「白鳥おどり保存会?」のメンバーらしき方々です。すっかり板についてます。

白鳥おどり2


お囃子隊の一角には、曲名表示灯がありました。一曲目のタイトルは「源助さん」。歌い手さんの「源助さーん、源助さーん」というリフレインが脳にしみ込みます。

延々と繰り返される曲にあわせて、シンプルな踊りが繰り返されます。1曲およそ20〜30分、音楽的には飽きるほどリピートされます。これなら見ているうちに振り付けを覚えて、参加することもできます。江戸時代のパラパラみたいなものなんでしょうか? 独特の節回しでボーカルが交代で歌うのにあわせて、曲によって太鼓や三味線がつきます。

二曲目は「シッチョイ」。意味がわかりませんが、「はぁ〜、シッチョイ、シッチョイ」と調子がいい感じ。次の曲がかかると、踊る側にも「あれ、この曲はどうやって踊るんだ?」と動揺が広がりますが、そこは円の中心で踊る「白鳥おどり保存会」の皆さんを見て、少しずつまねていきます。こうやって、5分もすると、参加者全員の踊りが合ってくるのです。

以降の曲「八ツ坂」「猫の子」「神代」「老坂」「世栄」も、テンポがよくて陽気です。ステップや振り付けも軽快で、富山の「おわら風の盆」のような、しっとりとした感じとは対照的です。曲の順序は、音頭取りや囃子かたが休めるようになっていました。

会場は時間がたつにつれて、参加者が増えていきます。最初は30人ほどで一列の円だったのが、徐々に増えて列も乱れ気味で200人あまりに膨らんでいきます。

白鳥おどり3


1曲が長いので、7曲終わると、あっという間に午後10時を越えていました。次は何の曲かな、と思ったら「シッチョイ」。なるほど、こうやって踊りは繰り返され、続いていくわけですね。一通り見たという充実感を覚えながら、郡上八幡の「郡上おどり」の会場へ移動します。


東海北陸自動車道を通って、およそ30分で郡上八幡に着きます。「郡上おどり」はニュースにもなるほど知名度が高く、全国各地から盆踊りの好きな人たちが集まるので、白鳥おどりより遥かに大規模です。交通規制も厳しく、駐車場を探すのにも一苦労でした。

郡上おどり1


こちらの会場は風情のある町の路上です。ストリートダンスの原型のようです。とにかく人が多いのに驚きます。数千人は優にいるでしょう。それに参加者が若い!夜11時近いこともあって、中高年はかなり少なく、浴衣姿の20代が半数以上でした。外国人観光客の姿も数多く見られました。通りの中心には櫓があって、道の中心をはさんで一つの方向に向かって踊ります。アスファルトの上で踊るので、下駄の音が街に響き渡ります。

郡上おどり2


郡上おどりは、明らかに白鳥おどりよりテンポも踊りもゆったりしています。こちらのレパートリーは10曲。基本的な順番は決まっているそうですが、現場の雰囲気に合わせて変更されていきます。最初に見た曲「ヤッチク」は踊りも曲も単調に見えましたが、その後、最も有名な「かわさき」「春駒」はテンポもあがって、振り付けはもう少し複雑で(でも何分か見ていれば、覚えられます)、親しみやすい感じがしました。

郡上おどり3


上から見ると、人数が多くて壮観ですが、踊るには少し狭かったです。地元の若者が生き生きとしていたのがとても印象に残りました。

郡上おどり4


午前1時30分。同じ曲の繰り返しに思えてきたところで、宿に帰りました。

徹夜で盆踊りができるのは、曲のレパートリーが多いこと、つまり踊りの種類が多様であること、それと一曲あたりの時間が長いことが理由なことがよくわかりました。自分にとっては、クラブよりも盆踊りの方がしっくりきたところに、DNAを感じました。

郡上おどり5


  1. 2008/08/17(日) 04:00:00|
  2. 旅・まち歩き|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://shun.23.dtiblog.com/tb.php/278-a4eedc0d

最近のエントリー

最近のコメント

最近のトラックバック

カレンダー

10 | 2008/11 | 12
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

月別アーカイブ

カテゴリー

リンク

プロフィール

きまま

Author:きまま
面白い話、美味しい話、常に探求してます!

検索フォーム

RSSリンク

PoweredBy

Powered By DTIブログ

DTIブログ
ブログでアフィリエイト


DTIブログポータルへ

このブログを通報