石見銀山早歩き
2008.08.03 Sun
去年5月に出雲大社を訪れた際、時間がなくて行けなかった石見銀山。その直後に世界遺産に登録されて、観光客が一気に増えました。今回、60年に一度の出雲大社本殿公開に合わせ、「今度こそ!」と行くことにしました。ところが、友人との待ち合わせの都合で、時間がない中での見学です。

午後1時20分、出雲空港の近くレンタカー店を出発。そうそう、レンタカーの予約は、出雲大社の本殿公開を見に来る参拝客でほぼ一杯でした。そのせいか、石見銀山に向かう国道9号線は、出雲大社の近くで混雑していました。一般車向けの駐車場がある「世界遺産センター」に到着したのは、一時間後の午後2時50分。ところが、ここから見学までが意外と手間取るのです。
石見銀山のハイライトは、当時の坑道「龍源寺間歩」(りゅうげんじ・まぶ)です。銀山のたたずまいを残すために、一般観光客に対してパーク&ライド方式が採用されているため、世界遺産センターからは2本の路線バスを乗り継いでいかなくてはなりません。それぞれの乗車時間は5分程度ですが、バスの運行間隔は15分〜20分に一本、歩くと30分以上かかりそう。しかも、30度を超える暑さと強い日差し。考える間もなく、目の前に停まっていたバスに飛び乗りました。途中、「大森」バス停で乗り換えです。
小型バスで龍源寺間歩の近くまで着きますが、「この先は落石で通行止めです。約1km歩いてください」と残念なお知らせ。緩やかな登りの続く細い道で、住宅がまばらにあって、ひっそりとした感じです。観光地化されていないのがいいですね。所々に、人が入れるとは思えないような小さな穴があって、その横に「坑道No.376」などと看板があります。ということは、昔は坑道だったわけですか....

ほどなく、龍源寺間歩の坑口に着きます。入口が崩れないように、木組みがされています。

見学料400円を払って、坑道に入ります。坑道は高さ1.6m〜2.1m、幅は0.9m〜1.5mと狭いため一方通行です。入るとものすごく涼しくて、湿気があります。気温17度。かなり気持ちいい。鍾乳洞と同じで、夏も冬も気温が変わらないのかもしれません。ノミで掘った跡が全体に残っていて、そのゴツゴツしたところに歴史を感じさせます。

公開されている坑道の長さは156.7m。左右には、鉱脈に沿って掘り進めた穴があったり、排水のための竪坑(たてこう)があったり。昔は電気がなかったから、ろうそくで掘り進めたのでしょう。当時の苦労がしのばれます。

「間歩」は、坑道の意味をもつ山言葉です。龍源寺間歩は1715年に開発され、石見銀山のなかで2番目に大きい坑道です。鎖国時代にもかかわらず、良質の銀鉱石が多く掘り出されることで知られていました。貴重な資源だったせいか、坑口には役員の詰め所があって、坑道への出入りはかなり厳しくチェックされていたようです。坑道から出る途中の展示でよくわかります。閉山は1943年。228年間も開発が続きました。国の史跡に指定されたのは1969年。世界遺産に指定されたのは去年です。

坑道を出ると、再び徒歩→バス乗り継ぎで、駐車場に戻ったのは16時20分。友人との約束は17時@松江。到底間に合わない...結局、松江に着いたのは19時でした...

