第二次お木曵(川曵)@伊勢神宮
2007.07.29 Sun
伊勢神宮では、20年に一度、社殿から神宝まですべてを新しく造り替える「式年遷宮」が行われます。次回の式年遷宮は6年後、第62回。単純計算で1240年前から営々と受け継がれてきた、日本の伝統そのものです。
その20年に一度のビッグイベントに向けて、伊勢神宮とその周辺では様々な行事が行われています。「お木曵」は、社殿の建て替えの際に使われる御用材(御神木)を、地元の住民たち(神領民)が伊勢神宮に運び入れる行事で、去年が第一次、今年が第二次と、2度にわたって行われます。「お木曵」には「陸曵き」と「川曵き」があって、道路上を進んでいくのが「陸曵き」、伊勢神宮の横を流れる五十鈴川を進んでいくのが「川曵き」です。先週と今週の週末に行われるのは「川曵き」で、この日は一連のお木曵行事の最終日になります。一週間前には皇太子殿下が訪れ、実際に参加されたほどの行事。しかも次回見られるのは20年後!これは絶対に見逃せません!

まずは、朝一番の近鉄特急で、9時に五十鈴川駅に到着。お木曵の開始は10時30分と聞いていたので、それまでに伊勢神宮を参拝していこうと思いました、通常の参拝順路は、外宮→内宮ですが、友人は「その前に猿田彦神社に行かないと」とアドバイスしてくれました。本当かな? とりあえず友人を信じて、内宮の近くの猿田彦神社にも立ち寄りました。芸能の神様や縁結びの神様などがいらっしゃいます。念入りにお参りしました。

つづいて、外宮をお参りし、内宮に向かったのが午前10時30分頃。内宮の手前で渋滞発生。路線バスを途中下車して歩いていると、視線の先に人だかり。それはすでに始まっていたお木曵きを見ようという人たちでした。早速、近くまで行ってみると、御神木2〜3本をソリにのせて、それを2本の縄で数百人が「エンヤ!」という掛け声とともに引っ張っていきます。広がりがあって、迫力のある光景です。ソリが橋の下を通る時は、上の道路が通行止めになります。御神木に対する敬意が感じられます。

御神木はいずれも太くて立派なひのきです。ソリの装飾や引っ張る時の踊り、掛け声などは、地区によって少しずつ異なります。それにしても重そう。ソリの前にたまる石をどけながら引っ張っていきます。


この日は合わせて5地区が川曵きに参加しました。一地区あたりの参加者は400〜700人とかなりの規模。参加者は老若男女さまざま。外国人男性の姿も見られました。
全体の進行はとてもゆっくりしていて、よく止まります。止まるたびに、曵き手たちはお互いに川の水をかけあっていました。この日はとても暑い日だったので、気持ち良さそうです。

見どころの一つは、堰越え。ゴツゴツとした岩の上をソリが進みます。当然、岩に引っかかって止まったりするわけですが、梃子をつかって障害をよけていきます。

午後2時をすぎると、ソリが次々と伊勢神宮に引き上げられていきます。坂道を一気に曵き上げていきます。

伊勢神宮・参集殿には、川曵きで運ばれた御神木が次々と置かれていきました。木には4桁の番号がつけられていて、どの場所に使われるのか、すでに決まっているような感じです。

曵き手たちのさわやかな表情が印象に残りました。次は20年後と思うと、感慨もひとしおです。考えてみると20年というのは絶妙な期間設定で、伝統と習慣が滅びないギリギリの長さなのではないかと思います。
20年後、自分は何をしているのか、世の中はどう変化しているのか、あるいは変わらないのか、いろんなことに思いをめぐらせながら、最後に内宮を参拝しました。

















