2005.06.08 Wed
世界最古の木造建築があって、日本初の世界遺産の指定を受けたお寺...にもかかわらず、具体的なビジュアルイメージがない...ということで、僕自身も転勤して一年近くたつというのに、行くのを後回しにしてました。確かに、パンチがない。でも、ここには国宝と重要文化財がゴロゴロ転がっているんです。すごすぎて感覚が麻痺しちゃうのかな?
法隆寺へは大阪からJR大和路快速で40分ほど。奈良からも少し離れていると思ったら、意外と近いもんです。ただし、法隆寺駅からがお寺まで遠い。徒歩20分。それは辛いのでレンタサイクルで行くことにしました。駅前の喫茶店で貸してくれて、3時間で200円。安い!
この日は、法隆寺の近くに住む友人と行ったわけですが、ママチャリで前かごがあるにもかかわらず、腕に鞄をかけたまま自転車を動かそうとしていました。「それってヘンじゃない?」と聞くと、「ヘンなのはアンタ」とツッコミ返されました。つまり、僕は前かごに鞄を入れていたんですが、「そんなところに入れたら、ひったくられるで」と注意されたのです。よくオバチャンたちがそうやってひったくられるのを見かけるというのです。このへんって、そんなに物騒なの?
自転車だと、法隆寺まで5分ほどで着きます。お寺の前には立派な参道があって、道沿いに立派な松並木があります。ただし、門前のお店は8軒ほどしかなく、ちょっとさみしい。拝観前にここでお昼を食す。食べたのは、奈良名物の茶がゆ。番茶を使うんですよ。味は奈良らしく素朴で力強い。しかもさっぱりしてました。お値段840円。
法隆寺の門前に着くと、修学旅行の高校生がわんさか出てきました。明らかに寺社仏閣に興味がなくて、私語べらべら。そう簡単に彼らの人生にはシンクロしないよな。なら他の観光客のために静かに立ち去ってほしいものだが。
世界最古の木造建築の金堂、その隣に日本最古の五重塔が建っています。派手さはないけど端正な美しさがありました。日本の木造建築は、中国のと違って、軒反りがゆるやかに出来ていて、それが端正な美しさにつながっているように見えます。この形を美しいと思って眺めている人は見回す限り数少なかったです。非常に残念ですね。(写真は2008年3月に後補)

法隆寺でもう一つ印象に残ったのは、仏像の表情と姿勢。飛鳥時代の仏像に特徴的な面長の顔立ちとアルカイックスマイル。それから、猫背に下腹を突き出したような姿勢、うっすらと脂肪がのったような体の線などが特徴的です。東寺や三十三間堂で見るかっこいい仏像とは、表情・体型が全然違います。観るものを緊張させない感じがいいですね。
法隆寺拝観には3時間近くかかりました。「見るところがない」と言っておきながら、結構かかるもんです。終わった後は、自転車で周囲を軽くサイクリング。寺の周囲には「西里の町並み」と呼ばれる、昔からの家並みがあったり、藤ノ木古墳があったりと、いろいろと見どころがありました。ただ、細い道の脇には深いどぶの溝が...結構ドキドキしました。
一度は行ってみるべきお寺ですが、「古い」という事実以外に、わかりやすくショウアップできる要素がないのが、このお寺の残念なところ。いいものたくさんあるのにね。お宝探しにでかける感覚で行くと、面白いかも知れません。
- 2005/06/08(水) 00:00:00|
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